北条時宗を読んで思った事。

北条時宗 さいとう・たかを を読んで思った事

さいとう・たかをの北条時宗を読んで思った事

人間というのは基本的には「自分の利益にならない事」については、なかなか動きたがらないものです。

 

そういった基本的な心理があるものですから、それが集団の主張というレベルになってくるとさらに増大し、何の利益もなさそうな事に対して、多くの人間をまとめて動かすという事は、本当に大変な事です。

 

この「さいとう・たかを 北条時宗」では、モンゴルという当時の世界最大の侵略国家が、想像を絶する規模で日本に攻め込んでくる際の「蒙古来襲」について書かれたものです。

 

 

北条時宗についてはウィキペディアより下記抜粋。

 

北条 時宗(ほうじょう ときむね)は、鎌倉時代中期の武将・政治家。鎌倉幕府第8代執権。
鎌倉幕府執権職を世襲する北条氏の嫡流得宗家に生まれ、世界帝国であったモンゴル帝国(大元朝)の日本に対する圧力が高まるなかで執権に就任。内政にあっては得宗権力の強化を図る一方、モンゴル帝国(大元朝)の2度にわたる侵攻を退け(元寇)、後世には日本の国難を救った英雄とも評される。官位は、正五位下相模守。贈従一位。

 

日本という国自体がまとまっていないような中で、世界最大の軍隊を持ったモンゴルに攻め込まれるという事は、まさに想像を絶する話かと思います。

 

そもそも国が100%まとまっていて、全力でそれに立ち向かえたとしても、勝つ理由などどこにも見いだせないような状態だったかと思います。

 

 

 

もちろん、当時の日本国民も、モンゴルが攻めてきたら大変な事になるのはわかっていた事かと思います。ですが、国としてまとまっていないような状態の中で、誰が、日本国民全員を守るために、自分が犠牲になる覚悟で立ち向かえるものでしょうか?

 

九州の方がヤバイ事になっている...とは思いながらも、だから、関東や東北に住んでいる人間が、それに駆けつけて自分も頑張ろう!と必ずなるかといえば、人間の集団というものは、そうではないものだと思います。

 

このような、

 

・あまりにも強大すぎる敵が来る
・そもそも誰が責任をもって立ち向かうのか?誰に義務があるのか?
・勝ったからといって、どう報われるのか?

 

という状態の中で、誰が手を上げるものでしょうか??

 

おそらく自分が当時その渦中にいても、率先してその痛みを受けるような覚悟で立ち向かう事は、絶対にできなかっただろうと思います。

 

ですので、それに立ち向かう軍団を整えたという事は、それだけでも、北条時宗はじめ、当時の人達がやった事は、本当にすごいと思います。

 

北条時宗で心に残った印象的なシーン

 

私がこの漫画の中で印象的だったシーンがいくつかあり、その中の一つが

 

「モンゴルが攻めてくるという事は、皆が家族と舟遊びをしているところに盗賊が来て、妻や娘を奪おうとしてくる事と同じだ。

 

盗賊を戦い勝利したからといって、それで褒美をもらえるわけではない。

 

だが、戦わなければ、確実に皆死ぬ事になる」

 

(※上記は原文ママではありません。こんな感じの雰囲気の事です。)

 

という言葉で、モンゴルと戦うという事を例えていた事でした。

 

それをする事の先に、名誉や利益があるわけではない。
だが、戦わなければ国や家族を守る事ができない。

 

利益や我欲というものを捨てて、得るものが無い戦いに死ぬ気で向かわなければならない

 

この難問に立ち向かうための気概として、男が戦う理由、人が戦う理由のような人生哲学的部分で、非常に考えさせられる部分が多い漫画でした。

 

 

・報われない環境
・誰にも褒めてもらえない環境

 

そんな中で、困難に立ち向かう精神論としては、漫画の節々に、心にずしりと来る名言がいろいろあります。

 

今、現代社会の中で自らの仕事や生活環境にストレスを感じていて、報われない...なんで自分ばかりがこんなに苦労しなくちゃいけないんだ...という心理に陥っている人は、ぜひこの「さいとう・たかを 北条時宗」を手に取ってもらいたいと思います。

 

本当にかっこいい男の姿

 

というのが、この漫画の中でいくつも見えるかと思います。


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